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Difyのプロンプト完全ガイド!コピペで使える設計術

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「Difyでチャットボットを作ったけれど、思ったような回答が返ってこない…」
「AIに指示を出すのが苦手。どう書けば賢く動いてくれるの?」

Dify(ディファイ)はノーコードでAIアプリを作れる素晴らしいツールですが、その頭脳であるAIの性能を引き出すには、適切な「プロンプト(指示書)」が必要です。

実は、プロンプト設計は難しくありません。

「優秀な部下に指示を出すときと同じように書く」ことが正解です。

この記事では、AI初心者でもすぐに実践できる「プロンプト設計の4つの原則」と、そのままコピペして使える「業務別テンプレート」を紹介します。

目次

AIへの指示出しを「システム化」する4つの原則

AIは「空気を読む」ことができません。曖昧な指示は、曖昧な成果物を生みます。

以下の4つの要素を含めることで、誰が使っても高品質な回答が得られるようになります。

1. 役割(Persona)を与える

AIに「誰として振る舞うべきか」を定義します。

  • 悪い例:「ブログ記事を書いて」
  • 良い例:「あなたは月間100万PVを持つ人気テックブログの編集長です。読者の興味を惹きつける記事構成を作成してください」

2. 背景(Context)を伝える

なぜその作業が必要なのか、前提情報を伝えます。

  • 悪い例:「会議の要約をして」
  • 良い例:「これは次期プロジェクトのキックオフミーティングの議事録です。参加者は全員初対面です。決定事項とネクストアクションを明確にしてください」

3. タスク(Task)を具体化する

何をすべきかを動詞で明確に指示します。

  • 悪い例:「Difyについて教えて」
  • 良い例:「Difyの主な機能を、非エンジニアの経営者にもわかるように、専門用語を使わずに3つに絞って解説してください」

4. 出力形式(Output Format)を指定する

どのような形で回答してほしいかを指定します。

  • 良い例:「結果はMarkdown形式の箇条書きで出力してください」「以下のJSONフォーマットで出力してください」

プロンプトの基本原則 – AIとの上手な話し方

AIと話すとき、私たちはつい人間相手と同じように話しかけてしまいがちです。しかし、AIは「空気を読む」ことができません。指示されていないことは実行できず、曖昧な表現は苦手です 。   

まずは、AIに賢く動いてもらうための「4つの基本原則」をマスターしましょう。

原則1:具体的にお願いする(5W1Hを意識)

AIへの指示は、具体的であればあるほど精度が上がります。「誰が」「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」を意識して、明確に伝えましょう 。   

悪い例 👎 Difyについて教えて。 (これでは、技術的な説明を求めているのか、簡単な概要でいいのか、AIには分かりません)

良い例 👍 Difyの主な機能について、AIアプリ開発が初めての営業担当者向けに、専門用語を避け、箇条書きで3点にまとめて説明してください。 (ターゲット(誰に)、内容(何を)、形式(どのように)が明確なため、AIは意図を汲み取りやすくなります)

原則2:役割(ペルソナ)を与える

AIに特定のキャラクターや専門家になりきってもらうことで、回答のトーンや視点が安定し、質が格段に向上します 。   

悪い例 👎 SNS投稿を考えて。

良い例 👍 あなたは経験豊富なSNSマーケターです。若者向けの新しいカフェのオープン告知として、Instagramで注目を集めるような、絵文字を多く使った投稿文案を1つ作成してください。 (「SNSマーケター」という役割を与えることで、AIはその道のプロとして振る舞おうとします)

原則3:背景情報(コンテキスト)を提供する

AIは、あなたが持っている前提知識を知りません。判断の材料となる情報は、プロンプトの中でしっかり提供しましょう 。   

悪い例 👎 会議の要約をお願い。

良い例 👍 以下の会議メモに基づき、主要な決定事項と、各タスクの担当者をリスト形式で要約してください。 # 会議メモ (ここに具体的なメモを貼り付ける) (判断の根拠となる情報を与えることで、AIは正確な要約を作成できます)

原則4:出力形式を指定する

箇条書き、表形式、文字数制限など、期待するアウトプットの形を具体的に指定することで、手直しの手間が省けます 。   

良い例 👍 ...回答は300字以内で、重要なキーワードを太字にしてください。 ...以下の情報を表形式でまとめてください。


【コピペOK】Dify用プロンプト・テンプレート集

Difyの「LLMノード」や「システムプロンプト」に貼り付けて使える実践的なレシピです。

{{...}} の部分は、Difyの変数を埋め込んでください。

ケース1:社内FAQボット(RAG用)

社内規定やマニュアルに基づいて、正確に回答させるためのプロンプトです。

# 役割 あなたは株式会社〇〇の総務部AIアシスタントです。 従業員からの質問に対して、正確かつ丁寧に回答することが使命です。

指示
以下の参考資料 {{knowledge}} の内容のみに基づいて、ユーザーの質問 {{user_input}} に回答してください。

制約
資料に書かれていないことは「わかりません」と答えること。絶対に推測で回答しないこと。

回答の最後には、参照した資料のページ数や項目名を記載すること。

口調は「です・ます調」で、親しみやすく。

ケース2:ブログ記事構成の作成

SEOを意識した記事構成を自動生成させます。

# 役割 あなたはSEOマーケティングのプロフェッショナルです。 検索意図を深く理解し、読者が満足する記事構成を作成します。

タスク
以下のテーマについて、ブログ記事の構成案を作成してください。 テーマ:{{user_input}}

出力形式
以下のフォーマットに従ってください。

タイトル案(3つ)
1. 2. 3.

ターゲット読者
記事構成
H2見出し
本文の要点(箇条書き)

H2見出し
本文の要点(箇条書き)

まとめ

ケース3:ビジネスメール作成

要件を入れるだけで、失礼のないメール文面を作成させます。

# 役割 あなたは優秀な秘書です。ビジネスマナーを完璧に守ったメールを作成します。

入力情報
宛先:{{name}}

用件:{{topic}}

相手との関係性:{{relation}}

指示
上記の情報をもとに、適切なビジネスメールを作成してください。 時候の挨拶を含め、相手に配慮した丁寧な表現を使用してください。

応用編:AIを「教育」するテクニック

Few-Shot プロンプティング

AIに「例」を見せることで、回答の精度を劇的に向上させる手法です。

Difyの設定画面で、以下のように「入力例」と「理想の回答例」をセットで記述します。

ユーザー:「こんにちは」

AI:「こんにちは!本日はどのようなご用件でしょうか?」

ユーザー:「経費精算の仕方を教えて」

AI:「経費精算ですね。領収書はお持ちですか?申請システムへのリンクはこちらです…」

これを2〜3個登録しておくだけで、AIは「こういう雰囲気で答えればいいんだな」と理解してくれます。

まとめ:指示出しの達人になろう

プロンプトエンジニアリングとは、難解な技術ではなく「AIに対するコミュニケーション能力」のことです。

このスキルは、AI時代において部下をマネジメントする能力と同じくらい重要になります。

Difyを使えば、一度作った優れたプロンプトをツールとして保存し、社内全員で使い回すことができます。

ぜひ、今回紹介したテンプレートをベースに、自社だけの最強AIアシスタントを育ててみてください。

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