DifyでGitHub検索！最新コード生成エージェントの作り方

ChatGPTやBingを使ってコードを生成することはできますが、「参照している情報がブログ記事などの二次情報で、古い場合がある」「GitHub上の最新の生コードを参考にしてほしい」と感じることはありませんか？

そこで今回は、Difyを使ってGitHubのリポジトリを直接検索し、その内容を元に回答してくれるAIエージェントを作成します。

DifyにはGitHub検索ツールが標準で組み込まれているため、ノーコードで簡単に実装可能です。

なぜGitHub検索が必要なのか？

一般的なLLM（大規模言語モデル）は学習データのカットオフ（知識の期限）があり、最新のライブラリやフレームワークの仕様変更に対応できていないことがあります。

GitHub検索を組み合わせることで、以下のメリットが得られます。

• 最新情報の取得： リポジトリの最新コードを参照できる。
• 実用的なコード： 実際に動作しているコードスニペットを参考にできる。
• 高い信頼性： 二次情報（ブログ等）ではなく一次情報（ソースコード）に基づいた回答が得られる。

作成手順：GitHub検索エージェント

Difyの「スタジオ」から、以下の手順でエージェントを作成します。

1. エージェントの新規作成

「最初から作成」をクリックし、アプリのタイプで「エージェント」を選択します。

2. GitHubツールの追加

画面下部の「ツールを追加」をクリックし、一覧から「Github Search Repositories」を探して追加します。

※このツールは無料で利用できます。

3. 変数とプロンプトの設定

検索対象のプログラミング言語を指定できるように設定します。

1. 変数の作成： 「会話変数」に lang という変数を作成し、タイプを「セレクト（選択式）」にします。
2. 選択肢の設定： Ruby, JavaScript, Pythonなど、よく使う言語を登録します。

次に、エージェントへの指示（プロンプト）を記述します。

以下のように、ツールを使って検索するよう指示を明確にします。

ユーザーの要望に関連するGitHubリポジトリを検索し、そのコードを参考に実装例を提示してください。 対象言語: {{lang}}

実行結果：ChatGPTとの比較

実際に作成したエージェントを使ってみましょう。

使用モデルはコストパフォーマンスの良い gpt-4o-mini を選択しました。

Dify (GitHub検索あり) の回答

質問に対して、実際のGitHubリポジトリを検索し、具体的なコード例を提示してくれました。

ChatGPT (標準) の回答

一方、通常のChatGPTでは一般的な回答にとどまるケースが見られました。

まとめ

Difyの「Github Search Repositories」ツールを活用することで、より実践的で信頼性の高いコード生成エージェントを作成できました。

エンジニアの業務効率化ツールとして、ぜひ活用してみてください。