「自分専用のAIアプリを作ってみたいけど、プログラミングは難しそう…」
「飲み会やイベントで盛り上がる、ちょっとした診断ツールが欲しい!」
そんな方に朗報です。話題のノーコードAI開発プラットフォーム「Dify」を使えば、誰でも簡単にオリジナルのチャットボットが作れます。
今回は、AI初心者の私が「占い&性格診断チャットボット」を実際に作成した手順を、失敗談も交えて分かりやすく解説します。
なぜ「占い&性格診断」なのか?
きっかけは、ある飲み会での体験でした。動物占いやMBTI診断の話題で場が一気に盛り上がったのです。「これ、もっと手軽に、しかも博多弁とかで診断してくれるBotがあったら面白いのでは?」と思い立ちました。
- 自分の性格に興味がある人は多い
- 診断系コンテンツはコミュニケーションのきっかけになる
- 既存の占いをまとめて、さらに「盛り上がるゲーム提案」までしてくれたら最高!
というわけで、Difyを使ってこのアイデアを形にしていきます。
Difyとは?
Dify(ディファイ)は、プログラミング知識がなくてもAIアプリを開発できるオープンソースプラットフォームです。難しいコードを書く代わりに、直感的な操作でLLM(大規模言語モデル)を操ることができます。
今回は、手軽に始められるSaaS版(クラウド版)と、本格的な自社環境構築(AWS)の2パターンで試してみました。
方法1:SaaS版でサクッと作成(初心者向け)
1. アカウント作成
Dify公式サイトから「始める」をクリックし、Googleアカウント等でログインします。無料の「サンドボックス」プランで十分試せます。
2. アプリの作成
ダッシュボードから「最初から作成」→「チャットボット」を選択します。
アプリ名は「占い&性格診断チャットbot」とし、アイコンはChatGPTに「ファンタジー感のある紫とピンクのアイコンを作って」と頼んで生成した画像を設定しました。

3. プロンプト(指示書)の作成
ここがAI開発の肝ですが、Difyには「自動生成機能」があります。
「占いと性格診断ができるツールを作りたい。名前や生年月日を聞いて、博多弁で結果を教えて」といった要望を入力するだけで、AIが良い感じのプロンプトを書いてくれます。
4. 動作テストと公開
右側のプレビュー画面で実際に会話してみます。
最初は指示が曖昧でうまくいきませんでしたが、「ユーザーに入力させる項目」を明確に定義することで、スムーズに診断できるようになりました。

完成したら「公開」ボタンを押せば、URLが発行され、誰でも使えるようになります。
方法2:AWS環境で本格構築(中級者向け)
SaaS版は便利ですが、無料枠には制限があります。本格的に使い倒したい場合は、AWS上に自分専用のDify環境を構築するのがおすすめです。
AWS公式のDifyワークショップの手順に従えば、比較的スムーズに構築できます。
自社環境であれば、データのセキュリティも担保しやすく、利用料(APIコスト)の管理もしやすくなります。
作成したBotの挙動
実際に作成したBotに「性格診断」をお願いしてみました。
名前、生年月日、好きな色などを入力すると…

「あんたは〇〇な性格やね!」と博多弁(?)で診断結果を返してくれました。
さらに、その場のメンバーで楽しめるゲームの提案までしてくれる親切設計です。
まとめ:DifyとGPTsの使い分け
今回触ってみて感じた、DifyとChatGPT(GPTs)の使い分けイメージは以下の通りです。
- GPTs: 「なんとなくこんな感じ」で手軽に作りたい時。
- Dify: 入力項目や処理の流れを「明確に定義」して、システムとして組み込みたい時。
Difyは「業務フローへの組み込み」や「外部ツール連携」が得意です。まずは遊び感覚でBotを作ってみて、慣れてきたら業務効率化ツールへとステップアップしてみてはいかがでしょうか。
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