Difyでチャットボットを開発する際、「どのLLM(大規模言語モデル)を使えば最適な回答が得られるか」で悩むことはありませんか?
GPT-4o、Claude 3.5 Sonnet、Gemini 1.5 Pro… それぞれに特徴があり、実際のプロンプトで試してみないと分からないことも多いはずです。
そんな時に役立つのが、Difyの「複数モデルでのデバッグ」機能です。この記事では、この機能を活用して効率的にモデル選定を行う方法を解説します。
複数モデルでのデバッグ機能とは?
Difyのチャットボットアプリでは、1つの質問に対して、最大4つの異なるLLMからの回答を同時に生成・表示することができます。
これにより、各モデルの回答品質、生成速度、トークン消費量などを一目で比較検討することが可能です。

使い方:3ステップで簡単比較
1. デバッグモードへの切り替え
チャットボットの「デバッグとプレビュー」画面を開き、画面上部にあるモード切替スイッチから「複数モデルでデバッグ」を選択します。
2. モデルの追加
比較したいモデルを追加します。「+」ボタンをクリックし、リストから検証したいモデルを選択してください。最大4つまで追加可能です。

ヒント: モデルリストに表示されない場合は、「モデルプロバイダー」設定でAPIキーが正しく登録されているか確認してください。
3. 質問を送信して比較
入力欄に質問(プロンプト)を入力して送信すると、設定した全てのモデルが一斉に回答を生成し始めます。
回答内容だけでなく、生成にかかった時間なども比較できるため、コストパフォーマンスの検証にも役立ちます。
最適なモデルが決まったら
比較の結果、最も良いパフォーマンスを発揮するモデルが見つかったら、そのモデルの右上にあるメニュー(または「単一モデルでデバッグ」ボタン)をクリックします。
すると、そのモデルが選択された状態で通常の「単一モデルデバッグ」画面に戻り、開発を継続できます。

よくある質問
Q. モデル追加リストに目的のモデルが表示されません
A. Difyの「設定」→「モデルプロバイダー」画面で、そのモデルのAPIキーが正しく設定されているか確認してください。未設定のモデルはリストに表示されません。
Q. 複数モデルデバッグモードを終了するには?
A. 画面上の「単一モデルでデバッグ」をクリックするか、採用したいモデルを選択することで、通常のデバッグ画面に戻ることができます。
まとめ
Difyの「複数モデルデバッグ」機能を活用すれば、毎回モデルを切り替えてテストする必要がなくなり、開発効率が劇的に向上します。
特にRAG(検索拡張生成)などの複雑なタスクでは、モデルによって回答精度が大きく異なるため、この機能を使って最適なモデルを見つけ出すことを強くお勧めします。
【推奨】業務システム化に有効なアイテム
生成AIを学ぶ



システム化のパートナー



VPSサーバの選定





コメント