WordPressのPing設定はまだ必要?【2024年最新版】古いリストは今すぐ削除を

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「WordPressのPing送信先リスト50選」 「コピペでOK!SEOに効くPing設定」

起業のためにWordPressブログを立ち上げたあなたは、このような記事を見たことがないでしょうか。しかし、結論から言えば、それらの情報の多くは古く、今となっては非効率、あるいは全くの無意味です。

起業家の時間は有限です。効果のない「おまじない」のような作業にリソースを割くことは「システム化」に反します。

この記事では、WordPressのPing設定の「今」を正しく理解し、起業家が本当にやるべき「更新通知のシステム化」について解説します。

 

WordPressのPing設定とは?(かつての役割)

 

[画像挿入指示: WordPressの「設定」→「投稿設定」→「更新情報サービス」の画面]

WordPressの「Ping(ピン)」とは、記事を公開・更新した際に、「記事を更新しましたよ!」という通知(シグナル)を、あらかじめ設定したサーバー(送信先)へ一斉に自動送信する機能です。

かつて(2000年代~2010年代初頭)、検索エンジンのクローラー(情報収集ロボット)がサイトを巡回する頻度は今よりずっと低く、記事を公開してもなかなか検索結果に表示されませんでした。

そこでPingを送信し、ブログランキングサイトや検索エンジンに「新しい情報がある」と能動的に知らせることで、インデックス(検索エンジンへの登録)を早めるという、SEOにおいて非常に重要な役割を担っていました。

 

【結論】現代のPing設定は「デフォルトの1行」で十分

 

では、現代のSEOにおいてPingはどうなったのでしょうか。

結論から言うと、GoogleやBingなどの主要検索エンジンは、もはやPing送信をインデックスの主要なシグナルとして利用していません。 彼らは高性能なクローラーと「サイトマップ(sitemap.xml)」という仕組みを使い、サイトの更新を自動的に検知しています。

そのため、WordPressのPing設定は、以下のようにデフォルト(初期設定)のままで十分です。

設定場所: WordPress管理画面 > 「設定」 > 「投稿設定」 > 「更新情報サービス」

推奨される設定(デフォルト):

http://rpc.pingomatic.com/

 

「https://www.google.com/url?sa=E&source=gmail&q=rpc.pingomatic.com」とは?

 

この rpc.pingomatic.com は、WordPressの初期設定で入っているURLです。

これは「Ping送信代行サービス」のサーバーであり、ここに1回送信するだけで、Pingomaticが提携している世界中の様々な(生きている)ブログ集約サイトにPingを代理送信してくれます。

つまり、あなたが古い記事を参考に何十個もURLを貼り付けなくても、この1行がその役目を(ある程度)果たしてくれているのです。

 

なぜ古いPing送信先リストは不要(むしろ有害)なのか?

 

では、なぜネット上に溢れている「Ping送信先リスト」をコピペしてはいけないのでしょうか。

 

1. ほとんどの送信先サービスが終了している

 

ご提供いただいた参考資料にもある通り、かつて主流だったPing送信先の多くは、すでにサービスを終了しています。

【サービスが終了・アクセス不能な送信先の例】

  • http://blogsearch.google.co.jp/ping/RPC2 (Googleブログ検索)
  • http://blogsearch.google.com/ping/RPC2 (Googleブログ検索)
  • http://www.blogpeople.net/ping/ (BlogPeople)
  • http://ping.blogranking.net/
  • http://ping.dendou.jp/
  • http://ping.rss.drecom.jp/
  • http://services.newsgator.com/ngws/xmlrpcping.aspx

これらのURLを「更新情報サービス」の欄に設定しておくと、記事を更新するたびに、存在しないサーバーへ無駄な通信(エラー)を試みることになり、サーバーに余計な負荷をかけることになります。

 

2. 会員登録が前提の送信先が含まれている

 

ブログランキングサイト(にほんブログ村など)のPing送信先は、そのサイトに会員登録し、発行された専用URLを設定しなければ全く意味がありません。

【会員登録が必要な送信先の例】

  • http://pingoo.jp/ping/ (Pingoo)
  • http://blog.with2.net/ping.php/ (人気ブログランキング)
  • http://ping.blogmura.com/(あなたのID) (にほんブログ村)

これらのサイトのランキングに参加する戦略を取る場合のみ、個別に設定します。全員に共通して必要なものではありません。

 

Pingより100倍重要!起業家がやるべき「現代の更新通知」

 

「じゃあ、GoogleやBingに最速で記事を知らせるにはどうすればいい?」

その答えが、「サイトマップ(sitemap.xml)」の送信です。これが現代における「更新通知のシステム化」です。

Pingが「記事を1個更新しました」という単発の通知であるのに対し、サイトマップは「私のサイトには、これだけの記事(ページ)が、この日時に更新されて存在します」というサイト全体の地図を送るイメージです。

 

1. Googleへの更新通知(Search Console)

 

Googleに更新を通知する唯一の正しい方法は、**Google Search Console(サーチコンソール)**です。

  1. お使いのSEOプラグイン(「Rank Math SEO」や「All in One SEO」など)で、サイトマップ(sitemap.xml)を自動生成するように設定します。
  2. Google Search Consoleに登録し、サイトマップのURL(例: https://kigyo.mirror-master.com/sitemap_index.xml)を送信します。

これだけで、Googleはあなたのサイトの更新状況を自動で巡回し、インデックスに登録してくれます。

 

2. Bingへの更新通知(Webmaster Tools)

 

Microsoftの検索エンジンBingも同様です。Bing Webmaster Tools に登録し、同じサイトマップURLを送信します。

さらに、Bingは「IndexNow」という、より即時性の高い更新通知システムを提供しています。最近のSEOプラグイン(Rank Mathなど)は、記事を公開すると自動でこのIndexNow APIに通知(Ping)を送信する機能を備えており、これが現代の最速インデックス手段となっています。

 

【参考】コピペで使える「たぶん有効なPing送信先」

 

「それでも rpc.pingomatic.com 以外にも何か設定しておきたい」という方のために、調査した情報から、現在も機能している可能性があり、かつ会員登録が不要な送信先を(重複を除いて)リストアップします。

しかし、重ねて推奨しますが、基本は http://rpc.pingomatic.com/ の1行だけで十分です。

 

まとめ:古いPing設定を捨て、現代の「通知システム」を構築しよう

 

起業家が「システム化」の観点で行うべきタスクは明確です。

  1. [捨てる作業] WordPressの「更新情報サービス」欄を確認し、古いPing送信先リストが大量に貼り付けられていたら、http://rpc.pingomatic.com/ 1行を残してすべて削除する。
  2. [構築する作業] Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsを導入し、「サイトマップ」を送信する。
  3. [自動化] SEOプラグイン(Rank Mathなど)を導入し、IndexNow(即時インデックス)を有効化する。

無駄な通信をサーバーに強いる古い「おまじない」はやめ、現代の検索エンジンが求める正しい「システム」を構築しましょう。

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