WordPress(ワードプレス)でブログを立ち上げたものの、「プラグインが多すぎて、どれを入れたらいいか分からない!」と悩んでいませんか?
プラグインは、WordPressの機能を拡張する便利なツールですが、むやみやたらに入れるとサイトが重くなったり、プラグイン同士が競合して不具合を起こしたりする原因にもなります。
しかし、入れなければセキュリティが脆弱になったり、SEO(検索エンジン対策)で不利になったりするのも事実です。
そこでこの記事では、WordPressブログ運営において「これだけは最低限入れておくべき」という必須プラグインを、機能別に10個厳選してご紹介します。
【大前提】プラグイン導入時の3つの注意点
本題に入る前に、プラグイン導入時の共通ルールを確認しておきましょう。
- 入れすぎない: 機能が重複するプラグインは一緒に入れません(例:SEOプラグインを2つなど)。プラグインの総数は、多くても15個程度に抑えるのが理想です。
- 更新されているか確認する: 長期間(目安として1年以上)更新が止まっているプラグインは、セキュリティリスクがあるため使用を避けましょう。
- 導入前にバックアップを取る: 万が一、プラグインの導入でサイトに不具合が出た場合に備え、必ずバックアップ(後述)を取ってからインストール作業を行ってください。
【ジャンル別】WordPress必須プラグイン10選
ここからは、「セキュリティ」「SEO」「サイト高速化」「記事作成サポート」「運営サポート」の5つのジャンルに分けて、必須級のプラグインを紹介します。
1. セキュリティ対策(2選)
サイトを守るため、何よりも優先して導入すべきプラグインです。
① SiteGuard WP Plugin(サイトガード WP プラグイン)
- 機能: 不正ログイン防止、管理画面(ログインページ)のURL変更
- 必須の理由: WordPressは世界中で使われているため、常に不正アクセスの標的になっています。このプラグインは、初期設定で「
wp-admin」となっている管理画面のURLを、あなただけのオリジナルのものに変更できます。 これにより、悪意のあるボットや攻撃者がログインページにたどり着くこと自体を困難にし、セキュリティを劇的に向上させます。国産プラグインで設定が日本語で分かりやすいのも魅力です。
② Akismet Anti-Spam(アキスメット アンチスパム)
- 機能: スパムコメントの自動判定・ブロック
- 必須の理由: ブログを公開すると、海外から大量のスパムコメント(広告や無関係な書き込み)が届くようになります。Akismetは、そうしたスパムを自動で検知し、専用フォルダに振り分けてくれるため、コメント欄をクリーンに保つことができます。 (※初期からインストールされていますが、「有効化」と簡単なAPIキー設定が必要です)
2. SEO(検索エンジン対策)(1選)
Googleなどの検索結果で上位表示されるために必須のプラグインです。
③ Rank Math SEO(ランクマス SEO)
- 機能: 総合的なSEO設定、XMLサイトマップの自動作成・送信
- 必須の理由: SEO対策プラグインは「All in One SEO」や「Yoast SEO」も有名ですが、近年急速にシェアを伸ばしているのが「Rank Math」です。 記事ごとにSEOスコアを採点してくれる機能、Google検索結果での表示プレビュー、メタディスクリプションの設定はもちろん、Googleにサイトの構造を伝える「XMLサイトマップ」の作成・自動送信機能まで、SEOに必要なほぼ全ての機能が無料で網羅されています。これ一つ入れておけば、SEOの土台は万全です。 (※他の総合SEOプラグインを入れている場合は、機能が競合するため不要です)
3. サイト高速化(2選)
サイトの表示速度は、読者の離脱率とGoogleの評価に直結します。
④ WP Fastest Cache(WP ファステスト キャッシュ)
- 機能: キャッシュによるサイトの高速化
- 必須の理由: WordPressは、アクセスがあるたびにページを動的に生成するため、表示に時間がかかることがあります。「キャッシュ」とは、一度生成したページを一時的に保存しておき、次回以降のアクセスでその保存データを高速表示する仕組みです。 このプラグインは、複雑な設定不要でキャッシュを有効化でき、体感できるレベルでサイトの表示速度を改善してくれます。
⑤ EWWW Image Optimizer(イーダブリューダブリューダブリュー イメージ オプティマイザー)
- 機能: 画像ファイルの自動圧縮・軽量化
- 必須の理由: 高画質な画像は、サイトが重くなる最大の原因です。このプラグインは、記事にアップロードした画像を、画質をほとんど落とさずに自動で圧縮(軽量化)してくれます。 過去にアップロードした画像も一括で圧縮できるため、サイト全体の高速化に大きく貢献します。
4. 記事作成サポート(2選)
記事の読みやすさと作成効率を上げるプラグインです。
⑥ Easy Table of Contents(イージー テーブル オブ コンテンツ)
- 機能: 見出し(H2, H3タグなど)から目次を自動生成
- 必須の理由: 長い記事の冒頭に「目次」があると、読者は記事の全体像を把握でき、読みたい箇所へすぐにジャンプできます。これは読者の利便性(ユーザビリティ)を高める上で非常に重要です。 このプラグインは、記事内の見出しを自動で読み取り、クリック可能な目次を自動で挿入してくれます。
⑦ Contact Form 7(コンタクト フォーム セブン)
- 機能: お問い合わせフォームの作成
- 必須の理由: ブログ運営者にとって、読者や企業からの連絡窓口(お問い合わせフォーム)は必須です。このプラグインは、日本で最もスタンダードなフォーム作成プラグインで、柔軟なカスタマイズが可能です。 前述の「Akismet」やGoogleの「reCAPTCHA」と連携させ、スパム対策も行えます。
5. 運営サポート(3選)
ブログを安定して運営し、育てるために必要なプラグインです。
⑧ UpdraftPlus(アップドラフトプラス)
- 機能: サイト全体の自動バックアップ
- 必須の理由: 「サイトが真っ白になった」「データが消えた」といったトラブルは突然起こります。このプラグインは、サイトのデータ(記事、画像、設定)とデータベースを丸ごと自動でバックアップしてくれます。 Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージに自動保存する設定も可能。万が一の事態に備え、必ず導入しましょう。
⑨ Broken Link Checker(ブロークン リンク チェッカー)
- 機能: サイト内のリンク切れを自動で検出・通知
- 必須の理由: 記事内で紹介した外部サイトが閉鎖されたり、URLが変更されたりすると、「リンク切れ」が発生します。リンク切れを放置すると、読者の利便性を損ねるだけでなく、Googleからの評価(SEO)にも悪影響を与えます。 このプラグインは、サイト内のリンク切れを自動でパトロールし、ダッシュボードで通知してくれるため、メンテナンスが非常に楽になります。
⑩ WebSub/PubSubHubbub(ウェブサブ/パブサブハブバブ)
- 機能: Googleへの記事公開・更新の即時通知
- 必須の理由: 通常、Googleのクローラーがサイトを巡回して新しい記事を発見するまでにはタイムラグがあります。このプラグインは、記事を公開・更新した瞬間に「新しい記事ができましたよ」とGoogleに即時通知(プッシュ通知)を送る仕組みです。 これにより、インデックス(Googleのデータベースに登録されること)が早まり、スクレイピング(記事の盗用)対策にも繋がります。
まとめ
WordPressブログを成功させるために最も重要なのは「良質なコンテンツ(記事)」を書き続けることです。
しかし、その土台となる「守り」や「効率化」が疎かになっていては、成果が出るまでに時間がかかったり、最悪の場合はサイトを失ったりするリスクもあります。
今回紹介した10個の必須プラグインは、あなたのブログ運営を強力にサポートしてくれる最低限の装備です。まずはこれらを導入してサイトの土台を固め、安心して記事作成に集中できる環境を整えましょう。


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